４台のマスツーリングでした。天気予報は最悪，朝は今にも降りそうなどんよりとした景色でした。このチームのツーリングはカッパが必需品です。この日も散々かとジンクスに抗わぬ天候が予想されました。

　しかし！　このあと，見事に天候が回復します。「貧乏神は誰だ！」といつも話題になりますが，今回の４人は免罪されるべきでしょう。

彦根城

　養老SAで集合してまず向かったのは彦根城です。天守閣前の紅葉が大変きれいでした。天守閣の白と青空，そして紅葉の赤が絶妙のコントラストでした。彦根城は歴史の雰囲気を存分に感じさせる趣のある城でした。今まで近くを通ることはあっても入ったことがありませんでしたが，初めて入って美しさに圧倒されました。天守閣前に広がる日本庭園も素晴らしい景色でした。紅葉ともよくマッチしていました。

砂利道に行ってください

　ライダーでしかわからない不満をひとつ，駐輪についてです。

　バイクに乗らない人は砂利道がどれほど止めにくいか理解できません。彦根城でスタンドを下ろそうとしたら誘導員のおばさんに，

「あっちの砂利道に行ってください」と言われてしまい，４人とも唖然！　砂利道でずるっとなって転倒したら大変，どの辺りにどの向きで止めようかと四苦八苦しました。バイクにとって砂利道がいかに危険か，乗ったことがない人にはわかりません。

　昼食後に行ったのは永源寺です。

漬物石に大笑い

　永源寺でも駐輪でたいへんでした。斜めに傾いた地面，しかも柔らかい土の上に誘導されました。下ろしたスタンドが地面にめり込んでそのままだとバイクが倒れてしまいます。「あてがえるような石はありませんか」と頼むとひとかかえもある漬物石大の石を持ってこられて，唖然。これはもう笑うしかありません。

　そんなのあてがったら逆の右側に倒れてしまいます。「右側に倒してはいけません」，これは仲間のI氏からの貴重なメッセージです。

　ここは何度も来ていますが，何度来ても紅葉の美しさ，重厚さに感嘆させられます。赤一色ではなくて，黄色から真紅まで少しずつ違う色の紅葉が庭園に見事に配置されています。

　永源寺は門前にある田楽も目的の一つです。名物のこんにゃくを始めダイコンや揚げ巻きなどが美味しく煮込んであります。今日は，赤こんにゃくとダイコン，ごぼう揚げの３本セットを食べました。３本で500円です。

　昼食は近江牛のロースステーキランチ2,200円でした。少々高かったのですが，出かけたときぐらいはと４人とも奮発しました。とても美味しかったのですが，永源寺門前の田楽だって美味しかった。勝負してもしょうがないのですが，かたや500円いっぽう2,200円。 ある意味この値段の差は理不尽なのではないか，と思ってしまいました。なぜ肉だと高い！！

　何はともあれ，風もなく暖かかったので絶好のツーリング日和でした。しかも，紅葉も真っ盛り，美味しいものも食べられました。渋滞につかまることもありませんでした。ツーリングとしてはベストな１日でした。

「雨降り貧乏神は，われらじゃないぞ！」

　帰りは新設の大安ICで高速に入って伊勢湾岸道，名古屋南ICまでスムーズに通行できました。とちゅうトリトンから名古屋港の夜景を見ることもできました。走行距離248.5km，消費ガソリン13.46L，燃費約18.5km/Lでした。