11/24(火)岩屋堂公園・定光寺

 瀬戸市の岩屋堂公園は紅葉で有名ですが,紅葉は完全に終わっていました。

 

岩屋堂公園

 瀬戸市でも少し山に入ったところなので街中より早いのかもしれません。ハイキングや登山をする人がいましたが,紅葉目当ての人は完全に当てが外れたと思います。

 今年の紅葉はいまいちなのかもしれません。ここに来て暖かい日が続き冷え込みが中途半端になっているせいでしょうか,葉っぱの色づきも中途半端です。まだ色づききってない葉っぱがたくさん散っています。

 

應夢山定光寺

 岩谷堂から近くの定光寺に行きました。ここの紅葉も終わりかけていましたが,岩谷堂よりはまだ残っていました。落葉している部分のほうが多いのですが,部分部分で美しい紅や黄色を鑑賞することができました。境内にある銀杏の大木もまだ頑張って黄色の葉を残していました。

 

徳川義直公廟

 徳川義直は家康の第九子で尾張徳川家の始祖に当たるお殿様です。その廟,つまりお墓がここ定光寺にありました。尾張62万石のお殿様ですから堂々たるお墓です。

 その脇にあったのが殉死者のお墓です。お殿様ではないので「廟」とは言わずに「墳墓」と言うのでしょう。「家臣の碑五基と陪臣の碑四基」と案内がありました。家臣の碑はお殿様に比べて小さいのは当たり前でしょうが,陪臣の碑がうんと小さいのにはびっくりしました。陪臣のそれはお殿様のに比べたらゴミのように小さいものでした。

 圧倒的な身分差があるのがはっきり分かりました。こんなのを見ると,家臣や,とくに陪臣に至っては切腹以外の選択肢はなかったんだろうなと思います。

 家臣

  寺尾土佐守直政(年寄)享年48

  鈴木主殿助重之(同心頭)享年32 

  志水八郎左衛門尉正昭(用人)享年30 

  土屋善之丞元高(御薬込頭)享年60 

  鈴木太兵衛尉重吉(鷹匠)享年51 

 陪臣(家臣の家臣)

  新武屋門左衛門保信(寺尾直政 家臣)

  馬場太郎左衛門永吉(鈴木重之 家臣)

  井上彌五兵衛(鈴木重之 家臣)

  岡田市郎左衛門(志水正昭 家臣)

 殉死禁止令が出るのが4大将軍家綱のときだからまだ殉死の美風(?)が色濃く残っていた時代です。

 

定光寺駐車場から遠望

 ここも紅葉がわずかに残っていましたが,中途半端に色づき,中途半端に落葉しています。遠景中央に名駅の高層ビル群が見えました。