11/18(金)東照宮めぐり

 

鳳来山東照宮

 鳳来寺本堂に隣接して東照宮があります。これは徳川家光が祖父の家康を祀るために建てたものです。その東照宮で御朱印をいただいた時の禰宜さん,自分もライダーだというので親しく話しかけてきてくれました。

「この後どこに行くんですか?」

「いいところあったら教えてください」

「東照宮めぐり,なんてのはどうですか? この辺りだと豊田市の松平,岡崎市の滝山寺,・・・」

 そんなアドバイスがあって,今日の予定が決まりました。

 

松平東照宮

 本殿の天井には見事な天井画あります。

「御朱印をいただいた人は無料で入って天井画が見られますよ」と禰宜さんに言われましたが,今回は遠慮しました。ただ,見るだけなら中に入らなくても覗くことができます。

 松平東照宮は,徳川家康と松平氏の始祖・松平親氏を祀る神社です。松平の郷が徳川(松平)氏発祥の地だから家光はこの地に東照宮を建てました。

 境内の紅葉風景が見事でした。こぢんまりとした境内で観光地化されてない静かな雰囲気が味わえました。カエデとイチョウのバランスがちょうどよくて,美しい絵がいくつも撮れました。

 紅葉は逆光でステンドグラスのように透かし画になっているのもいい雰囲気を醸し出します。イチョウは多くが散って地面を彩っていました。

 

高月院

 高月院は松平氏の菩提寺です。ここでは若い住職(じゃないかも)さんと楽しい会話ができました。

「死んだら無になるか?」と問いかけられました。

「分子レベル,遺伝子レベルで言えば,無にはならないでしょう」

「自分というものにこだわるから」

「でも,やっぱりかわいい”自分”がいるから」

 禅問答のようになりました。

 

滝山寺

 滝山寺は岡崎市にあります。この地方ではとびっきりの古刹で,古くからの文化財は宝物殿に納められています。檜皮葺の屋根のボリュームから屹立とした印象を感じます。階段横にあるのは八丁味噌の樽でしょうか。古刹にしては意外に質朴な本堂でした。

 しかし,ここの文化財はすごい!

 まずは,頼朝のあご髭。本物のあご髭が聖観音頭部の中に埋入れされているとのことです。案内の女性に教えてもらいました。当時の住職であった寛伝という人が頼朝のいとこにあたり,その遺品を受けとって弔ったからだそうです。

 もうひとつが,織田信長が徳川家康に出した手紙です。こんな鄙びたところに全国区のスターの手紙がどうしてあるのかと尋ねましたが,わからないと言われました。

 平安時代末期や鎌倉時代の作品がほかにもたくさんありました。

 

滝山東照宮

 第3代将軍の徳川家光は大樹寺に東照宮を造営するよう命じましたが,結局,大樹寺内には造営されず,滝山寺に造営されることとなったようです。日光,久能山と並ぶ日本三大東照宮の一つとされることがあるようです。岡崎が徳川の根拠地だったから家光は是非にもここの東照宮を建てたようです。